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2018年2月15日

より良い現実のつくり方 脳の話 


 今回は林業という仕事を離れて、普段読んでいる本などから得た内容を紹介しようと思う。

 

最近、認知科学や脳科学の分野からの新説が面白い。勿論、量子論や過去の覚者達が達し得た叡智も同様の結論を示唆し、その説の確度を補完するのだが、今、特に興味を持っているのが、僕らが持つ脳の「RAS-ラス」と言う機能と「スコトーマ」と言う働きについて。

 
なぜ話が噛み合わない人がいるのか? なぜ人々は分かり合う事が出来ないのか?

それは、それぞれが見ている、いや、見えている世界が一人一人異なっているからだ。人々はどんな風に世界を認知し、どんな世界に生きているのか? その認知や世界は、我欲や狭く凝り固まった頑固さなどで構成されている世界ではなく、美しければ美しいほど、優しければ優しいほど、そして温かく自由で純粋なほど良いと思える。


さて、「RAS」と「スコトーマ」はこの辺りの事を実にシンプルに説明する。

 


RAS」とは、僕らに入ってくる情報を自動的に「自分にとって重要なもの」と「そうでないもの」に選別する機能。あの人が重要視している事が、別の人には取るに値しない事と言った事態が生じる原因である。つまり「色眼鏡」と言える。

どこにTuneが合っているか? どこに視点を合わせて生きているのかとも言えるのかもしれない。
RASの機能により「重要でないもの」に振り分けられた情報が次に向かう働きスコトーマ。日本語訳すると“認知的盲点“とかだろうか。RASが色眼鏡だとするとこちらは盲点」

「重要ではない」と振り分けられた情報は、その人には認識できないと言う結果をもたらすのがスコトーマの働きである。

その人の中では、そもそも見えないし、存在すらしないのだ。

つまり「盲点」。

"今だけ金だけ自分だけ" の殺伐とした世界の認識に生きる人には調和した世界は存在せず、在ることにさえも気付けない。

もう少し言おう、色(しき)の世界しか無いと認識している人には空(くう)の世界を認識することは出来ない。意識や視点の高さと広さの話でもあるし、次元の話でもある。

 

では、人それぞれの世界を創る前段階の情報の自動的な選別機能(RAS)はどの様な基準で働くのだろうか?

 それは、その人の経験や体験、入れてきた知識・情報からである。

いじめっ子のそれといじめられっ子のそれは明らかに違うだろうし、成功体験を積んできた人と何も挑戦してこなかった人とのそれも違う。奪うことや自分が得をする事を第一に考えてきた人と、与える事に喜びを見出してきた人とでは正反対の世界が見えているし、逆の立場の世界の認識などは考えもしないし、見えもしない。

知識・情報に関しても、そうだ。悲観的な人、楽観的な人、その両者が好む情報、ついつい仕入れている情報には違いがあるだろう。よく居酒屋なんかで聞く職場の愚痴。その人達はそういった情報を入れあっている事になる。そう言った人が好んで読む本はゴシップな週刊誌なのかもしれない。

体験・経験、知識・情報、便宜上まとめて「レコード」と定義する。

歪んだ世界の認識は、歪んだ過去のレコードからもたらされる。

 

ここで重要だと思った教えは、どんなレコードや知識を自分の中に入れるかと言う事。偏った情報を入れないと言う選択。日々接するポジティブ・ネガティブな人、日々触れるポジティブ・ネガティブな情報、またはエネルギー。

僕は慎重に選んでいる。

なるほど、僕は学生時代後半からずっとTVを持っていない。芸能人のどうこうや、不安を煽る偏向報道、刷り込まれる企業意図に沿う消費者たれという商品CM。興味もないし脳に良いことはない。昔からなんとなく知覚していたのかもしれない。つまりTuneをそこに合わせていないのだ。

怖い反面、祝福とも言い得る物理だが、そのレコードに沿って脳は自動的にその人の現実世界を創り上げてしまう。

これが「RAS」と「スコトーマ」の話だ。

つまり、自分が住む世界は自分の取捨選択でクリエイト出来る。

優しやさ温かさ、幸せや光や希望に満ちていた方が良いと考えないだろうか? であるならば、そう言う選択をすると言うだけの事だけなのだ。そう言う人と接し、そう言う情報に触れ、そう言う思考をし、そう言う行動をする。自分のレコードはそうやって創る。そのレコードに従い、脳は勝手にその様な認識や現実をその人にもたらす。

よって、上記を知った上で僕が推奨したい事、つまりまとめ。

  1. 自分の認識世界を望むように見せてくれる情報・体験を意図的に選び、RASを都合の良い状態に調節する事。
  2. 結構シンプルな話だ。要は身体と一緒。「良いもの入れて、悪いもの入れるな、それがあなたを作る」





覚えておいていて欲しい、これが僕の人生に対するアティテュードだ。

ネガティブな情報やエネルギーに接することを僕は「被爆」と感じ、ポジティブな情報やエネルギーに接する事を「浴する」と感じている。

日々山で働き、太陽や木々のエネルギーに接し、浴しているきこりが言うんだから間違えないはず。


脳の働きを理解する事が、より良い人生の創造に繋がる大きな一助となる事を皆さんにお伝えしたかった。

 今後も時には皆さんの役に立つであろう事もちょこちょこ投稿させていただくかもしれませんが、林業関係の人がよく読んでくれているブログなので、自分の「きこり」としての軸をぶらさず、節度ある脱線を心掛けます。

今日は林業とは違う内容になったけど、最後まで読んでくれて有難うございました。
とよ拝

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