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2017年12月15日

森の恵みについて

大きなテーマとしては、ジビエ(野生生物の食肉化)をもっと身近に、ということでしたが、肉以外の皮や角などの有効利用の事例として紹介していただきました。

記事内容としては、
「人工林の手入れをしない、竹を使わない、鹿を有効利用しないなど、農村の問題の多くは、森の資源の使わないことが原因」と、アンダーユーズ(利用不足)の問題提起がひとつ。

そして、
「捕獲された鹿の1割程度しか食肉利用されていないという現状」でした。昨年度の県内での鹿捕獲数は19,414頭で、食肉加工施設での処理頭数は1,405頭と、実際7%ほど。

 


「環境保全や資源活用のメッセージを発信しようと、シカ革をストラップや財布、太鼓などの楽器や、角でアクセサリーを作る工作教室を開く」と、資源活用から環境保全につなげる活動を紹介していただきました。

狩猟はもちろん林業も、多くの人に山に目を向けてもらうことで見えてくるものが沢山あります。


「川上の山で起きている獣害問題や森林荒廃は、川下に暮らす人々の生活と無関係ではない、自分と身近な自然がつながっていることを感じてほしい」

 

まずは山に入り山を感じてみること、また、山で活動する人の声を聴いてみることで、今の暮らしをみつめなおすヒントがあるかもしれません。

そういった趣旨ももちつつ、今年で5回目をむかえる「富士山環境展」(富士山環境交流プラザ会場)では、資源活用と環境保全をテーマに魅力的な展示とワークショップが盛りだくさん。ぜひ、遊びにきてください。

井戸直樹記

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